凱旋門賞(GⅠ)、日本競馬界の夢はまたもかなわなかった。今年も日本からただ一頭参戦したシンエンペラー(牡3、栗・矢作)は12着という結果に終わる。これにより、日本馬による凱旋門賞制覇の道は来年以降に持ち越されることとなった。
シンエンペラーの戦績とレース展開
シンエンペラーは、今年の凱旋門賞で道中5、6番手を追走するも、最後の直線に入る前にポジションを下げてしまい、そのまま後退する形に。このレースは、日本調教馬としては11度目の挑戦である武豊騎手騎乗のアルリファー(11着)もあわせて、日本勢としての期待は裏切られた。
シンエンペラーの基本情報
項目 | 内容 |
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馬名 | シンエンペラー |
性別 | 牡3 |
調教師 | 矢作芳人 |
親馬 | シユーニ |
母馬 | スターレッツシスター |
出走成績 | 12着 |
武豊騎手の11度目の挑戦
日本競馬界のレジェンド、武豊騎手にとって、今年の凱旋門賞は11度目の挑戦であった。彼の騎乗するアルリファーも12着とはいえ、その経験は後のリベンジへ向けての糧となるだろう。武豊騎手は「直線に向いてペースが上がったときに、ついていけなかった」と語り、さらなる挑戦への意欲を見せた。
武豊騎手の経歴
項目 | 内容 |
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総騎乗次数 | 22000回以上 |
GⅠ勝利数 | 300勝以上 |
凱旋門賞挑戦歴 | 11回 |
ブルーストッキングの勝利
勝者は、英国調教の4歳牝馬ブルーストッキング(R・ベケット厩舎)。彼女は好スタートから道中で2番手につけ、最終コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切った。鞍上のライアン騎手は、ゴール後にガッツポーズを見せ、その喜びを爆発させた。彼女は今年に入ってからもGⅠを3勝しており、輝かしい成果を収めている。
ブルーストッキングの基本情報
項目 | 内容 |
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馬名 | ブルーストッキング |
性別 | 牝4 |
調教師 | R・ベケット |
GⅠ勝利数 | 3勝 |
日本におけるパブリックビューイング
凱旋門賞の結果に関わらず、東京競馬場では5年ぶりのパブリックビューイングが行われ、約4600人のファンが観戦した。日本競馬に対する熱い思いと、シンエンペラーへの声援が会場に響いた。
パブリックビューイングの参加者数推移
年度 | 参加者数 | 開催頻度 |
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2019年 | 3000人 | 無し |
2020年 | 1500人 | 無し |
2021年 | 例年通り | 無し |
2022年 | 4000人 | 1回開催 |
2023年 | 4600人 | 1回開催 |
国内馬券売り上げ
今年の凱旋門賞は、国内の馬券売り上げも好調で、約46億円を記録。これは昨年の42億円を上回っており、日本競馬への関心の高さを示すものとなった。
年度 | 売上総額 |
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2021 | 38億円 |
2022 | 42億629万5700円 |
2023 | 46億2335万9800円 |
期待される次回の挑戦
今年の凱旋門賞での結果は残念ではあったものの、シンエンペラーはまだ3歳。将来的にはさらなる成長を遂げ、リベンジに挑む姿が見込まれる。矢作調教師も「また日本に帰って頑張ります」と前向きな姿勢を見せている。日本競馬界にとって、この挑戦が次回の成功へとつながることを願いたい。
参考リンク:スポーツニッポン