現地午後1時のジッダで、気温は41度を記録した(カメラ・岡島 智哉)。26年北中米W杯アジア最終予選サウジアラビア戦(10日・ジッダ)に臨む森保ジャパンが、現地7日からトレーニングを開始する。サウジアラビアの酷暑とどう向き合うかは、チームにとって重要なポイントとなるだろう。
サウジアラビアの過酷な気候
この日の午後1時に、試合が行われる「キング・アブドゥーラー・スポーツシティー・スタジアム」敷地内は、スポーツ報知持参の温度計で気温41度を記録した。最高気温は38度の予報だったが、日差しが鋭く、体感温度はさらに高く感じられた。海沿いの街であるため、湿度も高い。
気温の推移(ジッダ)
時刻 | 気温(度) | 湿度(%) |
---|---|---|
午前6時 | 30 | 70 |
午後1時 | 41 | 60 |
午後9時 | 30 | 75 |
(※データはトレーニング初日のもの。参考:スポーツ報知)
試合は現地午後9時にキックオフ予定だが、それでも7日時点では30度の予報となっている。21年の最終予選サウジアラビア―日本戦でも、気温30度の環境下で行われた。試合後、DF吉田麻也は「もう少し気温が落ちるかと思ったが、観客の熱気もあって風が通らなかった。相手も体力が落ちるかと思ったら落ちなかった」と語った。
過去の戦績と課題
日本にとってアウェー開催のサウジアラビア戦は過去に3戦3敗という苦い記録がある。スコアはいずれも0-1で、全て後半に決勝点を奪われている。体力勝負となる終盤を迎える前にスコアを優位に進めたいところだ。
サウジアラビア戦のアウェー戦績
年 | スコア | 試合日 |
---|---|---|
2018年 | 0-1 | 2017年8月 |
2022年 | 0-1 | 2021年9月 |
2026年 | ? | 2023年10月10日 |
これらの結果は、森保監督にとっても厳しい状況を示している。勝字のない戦績から脱却するために、選手たちがどう対応していくかがカギとなる。
選手たちの準備と戦略
森保ジャパンは、現地7日午前6時までに国内組4人、欧州組11人がサウジ入りし、トレーニングを開始した。選手たちは厳しい環境の中でのパフォーマンス向上を目的に、各自が持ち味を発揮できるよう取り組んでいる。
サウジアラビア入りした選手一覧
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国内組
- GK: 谷晃生
- DF: 長友佑都、望月ヘンリー海輝、関根大輝
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欧州組
- MF: 守田英正、堂安律、南野拓実、鎌田大地、遠藤航
- DF: 板倉滉、菅原由勢
- FW: 小川航基、大橋祐紀、田中碧、瀬古歩夢
選手たちは、発汗対策やミネラル補給を心がけ、体調管理にも特に注意を払っている。訓練の内容も、過酷な環境下でのパフォーマンス向上を図るために調整されている。
戦術とパフォーマンス
試合は体力勝負に直面することが確実であり、森保監督は選手たちの体力を管理しながら、戦術的なアプローチも必要だと考えている。特に、相手の戦力を分析することから得られる情報は、試合の戦略に生かす鍵となる。
戦術ポイント
- 前線からのプレス: 相手のビルドアップを阻止し、早めにボールを奪取する。
- ボール保持: 暑さに負けず、ボールを持つことで相手の運動量を減少させる。
- ロングボールの活用: セットプレーやロングボールで相手の守備陣を崩す。
- 交代策の駆使: 適切なタイミングで選手交代を行い、体力を維持する。
サポーターの声
試合を観戦予定のサポーターたちは、チームのプレーに期待を寄せている。彼らは暑さを感じさせない声援を送り、選手たちのモチベーションを高めてほしいとのこと。試合当日は、会場の雰囲気も選手たちに大きな影響を与えると考えられる。
この厳しい状況の中での勝負は、選手たちにとってもファンにとっても歴史的な1日となるだろう。森保ジャパンがこの壁を乗り越え、アジア最終予選での成功を収めることができるのか、注目が集まる。
体調管理の重要性
暑さ対策として、選手たちは体調管理をしっかり行う必要がある。水分補給や適切な休息が重要で、特にトレーニングの質を高めることで、試合への適応能力を向上させることが期待される。
実際、過去の試合では体力的な問題からチームが苦しむ場面もあったため、早めの対策が今後の結果に大きく影響してくるだろう。
森保ジャパンは、酷暑の中での挑戦を乗り越え、勝利を手にすることができるのか。サウジアラビアとの戦いは、彼らの未来を左右する大きな一歩となる。