FC東京は、2024年8月31日(土)に行われた第29節のサンフレッチェ広島戦に関連して、台風10号の影響により試合開催の可否判断基準が不明確だったことを受けて、Jリーグに意見書を提出したことを9月5日に発表しました。
台風の影響と移動の実態
FC東京は、試合の2日前である8月29日に新幹線で広島に向かう予定でしたが、静岡県周辺での激しい雨のため、運転見合わせとなり、静岡県内で宿泊を余儀なくされました。その後、試合前日の30日も大雨のため広島に向かうことができず、結局東京都内に一旦戻ることになりました。31日、ようやく広島に移動したものの、丸3日かけての辛い移動となりました。試合は3-2で広島が勝利しました。
日付 | 移動手段 | 状況 |
---|---|---|
8月29日 | 新幹線 | 静岡県内で運転見合わせ、宿泊される |
8月30日 | バス | 終日かけて東京に戻る |
8月31日 | 空路及びバスで移動 | 試合開始6時間前に広島到着、試合実施 |
このような状況を受けて、FC東京は「実施/中止の判断において、考慮されるべき事柄が軽視されていた」と指摘しました。
FC東京の意見書の主な要点
FC東京が提出した意見書には、以下のような内容が含まれています:
1. 判断基準の不明確性
- FC東京は、試合の実施/中止の判断が曖昧であり、事前に適切な情報を提供されなかったことを問題視しています。
- 特に、アウェイチームが災害により移動手段を失った場合、安全面が軽視されているとの指摘があります。
2. 選手やファンの安全
- 「天災による移動時に生じた交通機関停止については不可抗力であり、事故と同様である」とし、選手の健康状態を損なった形となったことを強調しています。
- FC東京が行ったヒアリングによれば、今回の試合におけるファンやサポーターの安全も十分考慮されていなかったとしています。
3. 公平性の確保
- ホームチームとアウェイチームでの公平性を重視すべきであるとし、特に選手の怪我や故障のリスクが高まる状況下での試合は避けるべきだと訴えました。
参考動画
Jリーグの規約とマニュアル
Jリーグ規約第62条2項①について
- 規約に基づき、天災や公共交通機関の不通等が生じた場合の実施/中止の判断はチェアマンに委ねられていますが、その運用は不明確であるとFC東京は指摘しています。
改善要望
- FC東京は、「試合の当日までの実施/中止の判断において、より明確な判断基準や判断日時を定めてほしい」と要望しました。
- その判断基準は、選手やファン・サポーターの安全面を確保することを重視し、選手ファーストで策定することを推奨しました。
影響を受けた試合とデータ
台風による影響で、他の試合も中止されました。以下は、台風10号の影響を受けた試合の一覧です。
日付 | 対戦カード | 開催地 | 状況 |
---|---|---|---|
2024年8月31日 | サンフレッチェ広島 vs FC東京 | エディオンピースウイングスタジアム | 実施 |
その他の試合(未定) | 5試合(詳細未定) | 各地 | 中止なった |
その他の試合の中止
台風の影響により、全体で5試合が中止となっており、他のアウェイチームのファン・サポーターの移動に対する安全性も考慮される必要があります。
FC東京の今後の方針
FC東京は、今回の経験を受けて、今後のリーグ運営において改善がなされることを期待しています。選手とサポーターの安全・健康を最優先に見据え、哪のような状況でも適切な判断を下すことが求められています。FC東京の意見書が、今後のJリーグの運営において重要な参考となることを願います。
(情報元:FC東京公式サイト、日テレNEWS)
詳細な情報はFC東京の公式サイトで確認できます。 FC東京オフィシャルホームページ