新日本プロレスのエース、棚橋弘至(47)が、2026年1月4日東京ドーム大会で現役引退することを14日に発表しました。この発表は、東京・両国国技館で開催されたデビュー25周年記念試合後に行われ、数多くのファンがその言葉を見守りました。
棚橋弘至のキャリアと功績
棚橋は1999年10月10日に後楽園ホールで真壁刀義戦でデビューしました。彼は“100年に1人の逸材”として知られ、新日本プロレスの人気復活に尽力してきました。特に2000年代に入ると、彼は中邑真輔と共に団体をけん引し、IWGPヘビー級王座を2006年に初戴冠することでエースとして確立しました。
主な成績
賞 | 年 | 回数 |
---|---|---|
IWGPヘビー級王座 | – | 8回 |
G1クライマックス | – | 3度優勝 |
プロレス大賞 MVP | 2009 | 4回 |
2011 | ||
2014 | ||
2018 |
棚橋の直近の業績として、昨年12月には新日本プロレスの社長に就任しました。彼はアントニオ猪木、坂口征二、藤波辰爾に続いて史上4人目の選手兼社長となるという名誉を抱えています。
引退発表の背景と感謝の気持ち
棚橋はリング上で「皆さまの前でいつまでも戦っていたい。戦っていたいという思いはありますが…棚橋のゴールを決めました」と語り、感謝の意を表しました。「あっという間の25年が経ちました。これもひとえに皆さんの熱い声援、時々ブーイングのおかげだと思います。ありがとうございました」とファンへの感謝の気持ちを述べました。
新世代への思い
棚橋は「自分がやらなきゃ」という気持ちが強かった一方で、現在新しい世代の選手たちが台頭していることも感じているとのこと。彼は「俺じゃないかもな」という思いもあって、それは今の時代の選手がやるべきことだと考えています。新日本プロレスは、若い才能に新しい役割を持たせることで次のステップへと進んでいく必要があります。
棚橋弘至の影響を受けた選手たち
多くの選手たちは棚橋から多大な影響を受け、彼のスタイルや精神を継承しています。以下は、彼に影響を受けた選手たちの一部です:
- オカダ・カズチカ – IWGPヘビー級王座を何度も戴冠したスター選手。
- 内藤哲也 – 彼のスタイルと試合運びは、棚橋から多くを学んでいます。
- リング牧場のレスラーたち – 棚橋が盛り上げたスタイルを模範にしている若手選手が多数存在。
引退ロードの始まり
棚橋の引退までの約1年3か月、彼は全力で戦っていくことが宣言されています。「疲れないし、落ち込まないし、諦めない。でも、残りの期間全力で走りますので、新日本プロレスをよろしくお願いします」と伝え、ファンに最後までの応援を呼びかけました。この1年3か月間は棚橋にとって、感謝を込めた戦いの場となるでしょう。
「愛してま~す!」のキャッチフレーズ
棚橋の人気を支えた要素の一つは、彼のキャッチフレーズ「愛してま~す!」です。この言葉は、彼のファイトスタイルとともに多くのファンに愛されてきました。このフレーズは今後も語り継がれ、彼の人気は色あせることはありません。
パイオニアとしての役割
棚橋は、ただのレスラーであるだけでなく、ビジネス面でも活躍してきました。彼の多才さは、団体の人気復活や興業の成功に大きく寄与しています。新日本プロレスの社長としても、彼は重要な戦略を打ち出し、プロレス界全体の発展に貢献しています。
これからの新日本プロレス
新日本プロレスにとって、棚橋の引退は大きな転機となるでしょう。彼の後を引き継ぐ新しいエースが誰になるのか、また、どのような変化が起こるのかは、プロレスファンにとっても注目のポイントとなります。新たな世代の選手たちが、棚橋の遺した足跡をどう生かしていくのか、期待が高まります。
終わりなき戦い
棚橋の引退発表は、彼の素晴らしいキャリアの終焉を意味しますが、それと同時に新しい幕開けでもあります。新日本プロレスは、彼の精神を受け継いだ次世代の選手たちによって、引き続き成長し続けることでしょう。この新たな変革の中で、彼の影響力は決して消えることはありません。
新日本プロレスの今後に注目しつつ、棚橋弘至の最後の戦いを見届けることが、ファンにとって重要な体験となることは間違いありません。