現地時間2023年9月27日、元DeNAのトレバー・バウアーがメキシカンリーグの年間最優秀投手賞に選ばれました。彼は今年3月からメキシコシティー・レッドデビルズでプレーし、14先発で10勝0敗、防御率2.48を記録し、リーグ最多の120三振を奪うなど素晴らしいパフォーマンスを披露しました。
バウアーの驚異的な成績
バウアーはメキシコリーグでのシーズン中に以下の印象的な成績を残しました。
年度 | チーム名 | 登板数 | 勝利 | 敗北 | 防御率 | 奪三振数 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | レッドデビルズ | 14 | 10 | 0 | 2.48 | 120 | 1.04 |
これらの数字からも分かるように、バウアーは圧倒的な存在感を見せつけており、特に防御率や奪三振数ではチームメイトを圧倒しています。
急成長を遂げた投球技術
シーズン中、バウアーは以下のような特筆すべき投球パフォーマンスを記録しました。
- 9者連続三振: 4月21日のレオン・ブラボーズ戦で、バウアーはリーグ記録に並ぶ9者連続三振を奪いました。
- 1試合19三振: 6月21日のオアハカ・ウォーリアーズ戦では、リーグ新記録となる1試合19奪三振を記録しました。
これらの数字は、彼の圧倒的な投球技術を証明するものです。過去のメジャーリーグでの栄光とは言え、新たな環境でこれだけの成績を残すことは本当に驚異的です。
参考動画
バウアーの受賞プロセス
メキシカンリーグの年間最優秀投手は、投票によって決まります。バウアーには94票が集中し、2位はザック・グロッツの9票、以下デービッド・レイエスが7票、元西武のマット・ダーモディが6票、ロバート・ストックが2票、タイラー・ビザが1票でした。この結果は、いかに彼がリーグ内での圧倒的な存在感を示したかを物語っています。
MLB復帰への道
現在33歳のバウアーは、元々DeNAで19試合に登板し、10勝4敗、防御率2.76の好成績を収めていました。しかし、MLBへの復帰を望む彼は、DeNAからの残留オファーを固辞。バウアーにとって、メキシカンリーグでのパフォーマンスはMLBチームのスカウト陣へのアピールを目的としたものでしたが、未だに理想的な契約は成立していません。
ドジャースでの出場停止
バウアーがMLBに復帰できない理由の一つに、2021年のドジャース時代に発生した女性とのトラブルがあります。このトラブルによって、彼はMLBのDV規定に違反したとして出場停止処分を受けました。2023年1月にドジャースを退団した後、この事件は和解されましたが、依然として彼の元にはオファーが届いていません。
バウアーの独自のアプローチ
今年2月には自身のX(元Twitter)でたびたびアピールを行い、低予算での契約を選ぶことに対する意向を示しました。彼は以下のようなメッセージを発信しました。
「これからのオファーがあれば、どういった条件であろうと受け入れますが、多くのエリート選手やサイ・ヤング賞を受賞した選手に依存したくはありません。」
このように、彼は異例のアピールを続けていますが、“問題児”的なイメージが契約の障壁になっているとも言われています。
未来への期待
バウアーの今後がどうなるかはまだ不透明ですが、彼のパフォーマンスはメキシコでも輝かしいものであり、再びMLBでの活躍が期待されています。今オフの動静は注目されており、彼が新たな契約を結ぶことができるのか、多くのファンが見守っています。
バウアーの存在は、メキシコリーグの野球盛り上げにも貢献していると言えるでしょう。彼の投球は、多くの若手選手にとっても刺激となるはずです。
この記事はバウアーの現状と成績について詳しく解説し、彼がMLB復帰を目指す中での課題や期待を探求しました。