今季限りで現役を引退する西武・金子侑司外野手(34)が、15日に埼玉・所沢市内で引退会見を行い、引退試合としてロッテのエース佐々木朗希投手(22)と対戦することが明らかになった。金子は、「本当、勘弁してくれよ」と苦笑しながらも、この特別な対戦に胸を躍らせている。
金子侑司のキャリアを振り返る
金子侑司は、西武ライオンズ一筋で12年間のプロ野球人生を歩んできた。彼は2016年と2019年には盗塁王のタイトルを獲得し、そのスピードと華麗な守備でファンの心を掴んできた。彼の通算盗塁数は225に達し、プロ野球界での地位を確立している。
年 | 盗塁数 | 特筆すべき出来事 |
---|---|---|
2016 | 30 | 盗塁王に輝く |
2019 | 27 | 盗塁王に再度輝く |
2023 | 36 | 現役最後のシーズン |
ルーキーイヤーの感動的な思い出
金子はルーキーイヤーである2013年、北海道日本ハムファイターズとの開幕戦に出場し、初打席で遊撃内野安打を記録したことについて、「生きていて、こんなに足が震えることはないやろなと思うぐらい震えていた」と語っている。この試合が彼にとって、プロ野球人生のスタートを感じさせる瞬間だった。
最終年に対する思い
今季について金子は、「開幕スタメンで、9月には現役引退ですからね。これだけでも激動の1年」と回顧する。特にファームでの活躍があったにもかかわらず、引退という決断に至った背景には、チームの若手主体の戦略が影響を与えた。
引退試合が持つ特別な意味
引退試合となるロッテ戦では、ファンや仲間と共に金子の野球人生を祝福することが期待されている。金子は佐々木朗希との対戦に強い意気込みを持っており、「最後の試合で日本一といわれている佐々木選手と対戦できるのは、巡り合わせ的には〝もってる〟のかもしれない」と語っている。
佐々木朗希との対戦
佐々木朗希は、今シーズンの先発投手として注目されており、その速球は多くの打者にとって脅威である。金子は、「1打席目から『速っ』と言っちゃうかもしれないが、何とか1本打てればという思い」と率直に述べ、最後の打席に懸ける意気込みを見せた。
各選手の成績と期待
引退試合に登場する二人の選手、金子と佐々木の成績を以下の表にまとめてみた。
選手名 | 年齢 | 盗塁数 | 打率 | 主要タイトル |
---|---|---|---|---|
金子侑司 | 34 | 225 | .286 | 盗塁王(2016, 2019年) |
佐々木朗希 | 22 | なし | .000 | 最優秀防御率(2022年) |
金子がプロ入り以来、築き上げた成果とキャリア。そして若き力を代表する佐々木との一戦は、多くのファンにとっても特別な意味を持つ試合となるだろう。
金子の心情と最後の瞬間
金子は引退会見の中で、「娘や妻の笑顔を見て、彼らに感謝しながら最後を迎えたい」と語った。チームメイトやファンに愛された彼の姿が見納めとなる瞬間が近づいている。
「思い切り最後は楽しんで、人生の大きな思い出になる一日にしたい」と金子は語る。引退試合は、ただの一試合ではなく、彼の人生そのものを振り返る意味深い時間になる。
今後も金子の動向が注目されるが、彼の存在感は確実に野球界に残る。彼の精神や情熱が次なる世代の選手たちに引き継がれていくことが期待される。そのためにも最後の戦いは、一勝以上の価値を持つ試合となることが求められる。
詳細については、スポーツニッポンを参照してください。
【Image: 佐々木朗希】