「阪神0-1巨人」(23日、甲子園球場) 2位の阪神は首位・巨人との天王山2戦目を落とし、ゲーム差は「2」に開いた。前日は「1-0」で勝利したが、同スコアで痛恨の敗戦を喫した。残り試合を考えれば、連覇が遠のく一敗。厳しい現実に試合後、岡田監督は取材対応なく、ベンチ裏から姿を消した。
高橋遥人の奮闘と痛恨の瞬間
先発・高橋が力投していたが、試合の流れは7回に一瞬で変わった。先頭・吉川の中前打を皮切りに、岡本和に左前打を浴びて無死一、三塁。ここで代打・坂本の右前適時打が決勝点となり、そのまま試合を終えることになる。
投手名 | イニング | 被安打 | 失点 | 四球 |
---|---|---|---|---|
高橋遥人 | 6回 | 5 | 1 | 0 |
石井 | 1回 | 0 | 0 | 0 |
高橋はこれまで4戦4勝を誇る手ごわい存在だったが、思わぬ形で今季初黒星を味わうことになった。この瞬間、スタンドのファンは一斉にため息をつき、巨人のマジックが4に減少した。
阪神打線の苦闘
試合の進行に合わせて阪神打線も一度はチャンスを作るものの、最高の打撃が出せなかった。特に巨人先発・グリフィンに対しては、全体的に打撃が振るわず、2月の二死三塁の場面でも得点に結びつかず終わった。
また、六回には先頭・大山による左中間への二塁打があったものの、後続が凡退し得点には至らなかった。94試合を終了した時点での阪神の打撃成績は以下の通り。
打者 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
---|---|---|---|
近本光司 | .285 | 5 | 35 |
佐藤輝明 | .260 | 10 | 42 |
大山悠輔 | .278 | 13 | 50 |
残念ながら、得点圏に5度走者を置くも、どこか1本のヒットが出なかった試合といえた。
監督の無言の重圧
岡田監督が取材に応じなかったことは、痛恨の敗戦を物語っている。とても重要な試合で、選手たちの士気や気持ちを尊重するために、彼自身も厳しく自分を戒めているに違いない。
次の試合では選手たちも気力を振り絞り、前向きに取り組むことが求められる。そのためにはまず、監督が模範を示していく必要がある。岡田監督の姿勢は、ファンに対する一つのメッセージとして受け取られている。
残り試合の展望
残り試合数が少なくなる中、阪神は巨人に追いつくために、全力で戦わなければならない。具体的には、次の試合に向けて先発投手陣の調整を進め、打線の状態を早急に改善する必要がある。現時点でのゲーム差は「2」と厳しい状況だが、まだ可能性は残されている。
チーム名 | 残り試合数 | 勝利数 | 引分数 |
---|---|---|---|
阪神 | 5 | 71 | 12 |
巨人 | 6 | 76 | 8 |
この直接対決を含む残りの対戦で、阪神が少しでも追撃の手を緩めないような戦いをしてほしい。
感情渦巻く甲子園の現場
阪神甲子園球場では、敗戦が重くのしかかり、ファンの感情が交錯した。試合終了間際には、右翼席からグラウンドにメガホンが投げ込まれる場面も見られ、「連覇」の夢がまた遠のくことをファンも実感しているようだった。
阪神タイガースとしては、悲劇の瞬間を乗り越え、再び強い姿を見せてもらいたい。ファンの期待は大きく、次回の試合こそが正念場である。
この状況を打破するためには、選手一人ひとりが自分の役割を見つめ直し、ベンチにいる岡田監督の意思を受け継いでいくことが求められる。次の一戦に期待し、チームの力を存分に発揮してほしい。