西武の増田達至投手(36)が今季限りで現役を引退することが16日、分かった。近日中にも正式に発表され、引退試合も行われる予定だ。20年には33セーブでタイトルにも輝くなど守護神として通算194セーブを積み上げてきたが、近年は不振が続き、右肩の故障も重なり成績も低迷。4年契約の4年目を終えるタイミングでユニホームを脱ぐ決意を固めた。
増田達至のキャリアのハイライト
増田達至投手のキャリアは、彼が西武に在籍していた12年間を通じて輝かしいものであった。以下に、主な成績や受賞歴をまとめてみました。
年 | 登板数 | セーブ数 | ホールド数 | 防御率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2013 | 42 | 0 | 0 | 3.40 | ルーキー年 |
2015 | 72 | 0 | 42 | 1.12 | 最優秀中継ぎ獲得 |
2018 | 49 | 32 | 0 | 1.14 | リーグ連覇に貢献 |
2019 | 43 | 30 | 7 | 1.81 | リーグ連覇に貢献、最優秀バッテリー賞受賞 |
2020 | 51 | 33 | 1 | 2.02 | 最多セーブ獲得 |
2021 | 40 | 19 | 0 | 5.45 | |
2022 | 40 | 0 | 27 | 5.88 | |
2023 | 12 | 0 | 3 | 4.09 | 現役引退決定 |
【画像:増田達至のプレイ】
増田の進化と成績
増田は2012年にドラフト1位で西武に入団し、即戦力として期待されました。1年目から登板し活躍を見せ、その後も徐々に成績を伸ばしていきました。特に2015年は、自己最多となる72試合に登板し、最優秀中継ぎのタイトルを獲得。彼の持ち味は、150キロ超の直球とキレのあるスライダーでした。
しかし、近年は怪我やコンディション不良に悩まされ、特に右肩の影響でパフォーマンスが低下しました。2022年には自己ワーストの成績を記録し、今季も12試合の登板にとどまりました。
セーブの記録
増田は通算194セーブを記録し、選手生活での200セーブ到達には「6」セーブというところまで迫りました。以下に、年代ごとのセーブ数をまとめてみました。
年 | セーブ数 |
---|---|
2018 | 32 |
2019 | 30 |
2020 | 33 |
2021 | 19 |
2022 | 0 |
2023 | 0 |
【画像:増田のセーブ記録】
同期入団やチームメートとの絆
増田の成長ぶりを支えたのは、彼の努力だけではありません。同年に入団した高橋朋己選手と共に、クローザーの座を巡って切磋琢磨しました。彼らの信頼関係は、チームの勝利に大きく貢献しました。また、後輩からも「マッスー」という名前で親しまれ、若手選手にとっての手本とも言える存在です。
増田の引退後
引退が決まった増田は、今後の去就についてはまだ明言していません。しかし、彼の功績は多くのファンに愛され、尊敬されてきたため、指導者として新たな道を歩み始める可能性も存在します。彼の温厚な性格は後輩たちからの支持を集めており、選手としてのキャリアを終えた後も西武ライオンズの一員としてファンの前に立つ姿を見たいと思うファンは多いでしょう。
精神的な支柱
増田の存在は、単に成績や数字にとどまらず、チームの精神的支柱としても重要な役割を果たしていました。彼の「やらなければならない」という姿勢は、多くの若手選手に影響を与えていました。練習においても決して手を抜かず、若手選手にその姿勢を示し続けました。
まとめと振り返り
西武・増田達至選手が今季限りで引退するという決定は、ファンにとっても特別な意味を持ちます。この12年間で築き上げた記録と彼がもたらした数々の感動は、決して忘れることのできないものです。彼の今後の活動に期待を寄せつつ、引退試合での活躍を願っています。
【画像:増田とファンの交流】
参考リンク:毎日新聞