今季限りで現役引退する阪神の秋山拓巳投手(33)が15日、西宮市内のホテルで引退会見を行った。タテジマ一筋15年。9月24日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)が引退試合、30日のDeNA戦(甲子園)の試合前にはファイナルピッチセレモニーが予定されている。
会見での感動的な瞬間
秋山選手は会見の冒頭から涙を流し、「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。また、この場を設けていただいた阪神タイガースには感謝を申し上げます。(涙を流す)。私、秋山拓巳は、阪神タイガース一筋15年、阪神タイガースで現役を引退することを決断しました。」と、気持ちを表明しました。
主なポイント
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引退を決めた理由:
- 「ここ数年、膝の痛みに苦しんでいて、何とかもう一度、1軍でという思いでやってきたけれども、結果が出せなかった。」と述べ、痛みのためにこの決断を下すことになったと明かしました。
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15年間の想い:
- 「本当にあっという間の15年間でしたが、その中でも楽しい思い出もつらい思い出もたくさんありました。」と感謝の気持ちを伝えました。
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最後の試合に向けて:
- 自身の引退試合にあたるウエスタン・ソフトバンク戦での充実した時間を思い描きつつ、今後の選手たちへのメッセージも伝えました。「若い子たちには、勇気を持って変わっていくことが必要だと伝えたい。」と後輩たちへの思いも話しました。
秋山選手の実績と数字
秋山選手は阪神タイガースでの15年間、数々の素晴らしい成績を残しました。以下はその実績の一部です。
年度 | 勝利数 | 投球回数 | 完封数 | 防御率 |
---|---|---|---|---|
2010年 | 4 | 74.1 | 1 | 2.99 |
2017年 | 8 | 148.0 | 1 | 3.62 |
2018年 | 11 | 168.1 | 1 | 3.39 |
2022年 | 1 | 15.2 | 0 | 6.33 |
通算 | 49 | 844.1 | 3 | 4.06 |
秋山選手は通算49勝を記録し、特に新人年にはプロ初完封を達成した試合は、彼の野球人生の中で非常に重要な瞬間となりました。
膝の問題と苦しみ
彼は膝の問題に悩まされており、これが引退という悲しい結論を下す要因の一つとなりました。「膝の痛みは常にあり、なかなか1軍でプレーする状態には戻れませんでした。」と秋山選手は語ります。リハビリに専念したものの、思うように投げることができない実情が彼の心に重くのしかかっていました。
引退会見での言葉
会見内では、秋山選手の言葉が多くのファンや同僚に感動を与えました。特に「野球が好きだったので、15年間一度も嫌にならなかった」という言葉は、彼の強い精神力と愛情を感じさせます。
感謝のメッセージ
- 妻に対する感謝: 「一番最初に引退を伝えたのは妻だった。いつも支えてくれたので、これからも頑張っていきたい。」
- 両親への中途立ち: 「プロ生活を通じて、自分の決断を尊重してくれた」と両親への感謝の意も語りました。
引退後の生活と希望
秋山選手は引退後についても語りました。「まずは妻と一緒に旅に出たい。特に韓国が好きなので、彼女に案内してもらいたい」と、日常生活に戻ることへの期待感を示しました。
未来に向けて
- 後輩たちへのメッセージ: 「変わる勇気を持って、充実した野球人生を送ってほしい。」と伝えました。
- 引退試合への期待: 彼自身の引退試合に向けても期待感が高まっています。ファイナルピッチセレモニーでも最後の勇姿を見せる予定です。
まとめると…
秋山選手にとっての阪神タイガースでの15年間は、喜びと苦しみの連続でした。しかし、一貫して彼が示し続けた愛と情熱は、ファンの心に深く刻まれています。引退会見での涙と感謝の言葉は、永遠に記憶に残ることでしょう。
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