ＮＰＢが観戦時の撮影巡りに新ルール導入！来年2月から何が変わる？

日本野球機構（ＮＰＢ）と12球団は、2024年9月2日に実行委員会を開催し、プロ野球観戦時の「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」を策定したと発表しました。この新規程は、2025年2月1日から施行され、公式戦、オープン戦、そして1、2軍を問わず全てのプロ野球の試合に適用される予定です。

競技中の撮影規制について

新ルールの中心となるのは、ボールがインプレイ中の選手に対する撮影とその配信に関する制限です。具体的には、次のような規定が設けられています。

特に、ボールインプレイ中のプレーヤーについては、撮影に制限はないが、その場面を配信することは完全に禁止されています。これにより、ファンによる試合の実況やリアルタイムでの情報拡散が予防されます。

新規程の最大の目的は、観戦マナーを向上させることです。例えば、他人の身体の一部や身分証（ID）などを強調するような撮影行為や、他の観客が迷惑に思うような行為は禁止されています。特に、飲食物の売り子や警備担当者を執ように撮影することは問題視されています。

これにより、観客全体の「平穏観戦権」が確保され、より快適な観戦環境が提供されることが期待されています。

SNSの普及は、特にプロ野球の観戦スタイルに大きな影響を与えています。多くのファンが自らの体験をTwitterやInstagramで共有し、試合の魅力を広めてきました。しかし、この自由さが時に過剰になり、観戦におけるトラブルの原因となることも少なくありません。

新たな規程は、SNSの利用が進む中で、選手や他の観客、さらには運営側にとっても不快な体験とならないよう、一線を引く役割を果たそうとしています。これにより、観戦そのものが楽しめる環境の維持が図られることが期待されます。

この新ルールに関する詳しい情報は、NPB公式サイトで確認することができます。新たな規程の内容や具体的な例外事項について詳細に記載されているため、興味がある方はぜひ参照してください。

新ルールの施行により、観客はどのように観戦スタイルを変えていくのかが注目されます。自分たちの体験を他者と共有する途方もない時代にあって、どこまで撮影が許容され、どれだけの自由が制限されるのか。ファンが新しい観戦マナーを身につけることができるのか、興味深いポイントです。