2024明治安田J1リーグ第33節が5日に行われ、ガンバ大阪と北海道コンサドーレ札幌が対戦した。G大阪の宇佐美貴史選手が後半アディショナルタイムに2ゴールを決め、チームを劇的な逆転勝利へと導いた。試合は2-1で終了し、G大阪は10試合ぶりの白星を手に入れた。
逆転劇の背景
G大阪はこの試合、前節の大阪ダービーでの敗北からのリベンジを期して挑んだ。しかし、試合序盤に札幌の白井陽斗選手に先制点を献上し、苦しい展開となった。G大阪は相手チームに対して攻め続けたものの、得点を挙げることができずにいた。ここまでの9試合では勝利がなく、選手たちの心身ともに厳しい状況が続いていた。
チーム名 | 勝ち点 | 勝利 | 引き分け | 敗北 |
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ガンバ大阪 | 50 | 13 | 11 | 8 |
北海道コンサドーレ札幌 | 27 | 6 | 9 | 18 |
そのような逆境の中、宇佐美は「舞台は整ったな、と。自分が勝たせてやる気持ちだった」と語り、自らの存在感を強調した。
試合の流れ
前半の展開
試合は開始からG大阪が攻撃的に出るも、予想外の展開で札幌に先制を許してしまった。8分に白井選手が決めたゴールは、札幌にとって重要な一歩となった。その後もG大阪は多くのチャンスを作り出すが、なかなか得点に結びつかなかった。
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主要なチャンス
- 17分:ダワンの強烈なミドルシュートはクロスバーに直撃。
- 39分:山田康太がドリブル突破を試みるも、再びクロスバー。
後半の攻防
後半もG大阪の攻撃は続くが、得点を挙げるまでの道のりは険しかった。しかし、65分に宇佐美が途中出場し、試合の流れが変わり始めた。彼の投入によりG大阪は確実に攻撃の厚みを増し、札幌のゴールに迫る。
84分にはコーナーキックのこぼれ球が再三にわたって雪崩れ込み、決定的なチャンスが生まれるも、追加点は挙げることができない。
劇的な逆転ゴール
そして、後半アディショナルタイム。試合終了間際、宇佐美は自身に与えられたPKをしっかりと決め、同点に追い付く。さらに4分後、宇佐美はボールを受け取り、冷静にDFをかわして豪快なシュートを決め、逆転を果たした。
宇佐美の心の声
「ここ数カ月、僕たちも苦しかったし、皆さん(サポーター)も苦しかったと思う。これで全てがチャラではないし、大阪ダービーの悔しさは残っているけど、ただ、勝てたのは皆さんのおかげ。ありがとうございます」と試合後のインタビューで宇佐美は心情を吐露した。彼の言葉からは、サポーターへの感謝が感じられ、選手たちの士気も高まったに違いない。
これからの展望
この勝利を機に、G大阪は来季ACL出場圏内を目指す新たなスタートを切った。次節は18日に川崎フロンターレとの対戦が控えており、連勝を狙って気合いを入れて挑む姿勢が見受けられる。選手たちの意気込みとサポーターの期待が、さらなる勝利へと繋がることを祈るばかりである。
2024年は、G大阪にとって特別な年になることを期待している。宇佐美の活躍が、サッカーファンの心を惹きつけてやまないことだろう。次のゲームも見逃せない。