ダルビッシュ有が先発、7回1失点で白星
MLB 地区シリーズ第2戦パドレス対ドジャースにおいて、パドレスのダルビッシュ有(38)が7回、82球を投げて被安打3、奪三振3、四死球2、失点1(自責点1)で勝利を挙げた。特筆すべきは、大谷翔平(30)を完璧な配球で3打数無安打に抑えたことだ。これにより、ダルビッシュはポストシーズンで2年ぶりの白星を挙げ、チームも1勝1敗として本拠地サンディエゴに帰ることになった。
試合の流れとハイライト
第1回戦の挽回
第1戦はパドレスが逆転負けを喫しており、ダルビッシュはベンチでその悔しさを噛みしめていた。今回の先発マウンドでは過去11試合で4勝6敗、防御率4.19と短期決戦にやや苦しんでいたが、チームの勝利を目指して全力を尽くした。
初回の攻防
試合は初回から動いた。2番・F.タティースJr(25)がレフトスタンドに先制のソロホームランを放ち、パドレスがリードを奪った。ダルビッシュは先制をもらった後、1番・大谷翔平を迎え、1球目は内角高めにカットボール。続く2球目はカーブ、そして3球目にはスイーパーで空振りを奪った。最後は5球目に外角低めのスライダーで空振り三振を奪った。
ダルビッシュの初回大谷との対戦結果 |
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球数 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
チーム全体のサポート
2回には、追加点となるD.ペラルタ(37)の2ランホームランが飛び出し、パドレスが3-0とリードを広げる。ダルビッシュもこのリードをしっかりと守る姿勢を崩さなかった。
しかし、裏返った裏でダルビッシュはピンチを迎える。無死満塁の場面で7番・G.ラックス(26)に犠牲フライを打たれ1点を失ったが、続く8番の打者がファーストライナーとなりダブルプレーに。ツキも味方し、最少失点で切り抜けた。
大谷との対戦の繰り返し
3回、大谷との2度目の対戦では、2球目と3球目にスプリットを連投し、ファーストゴロに打ち取った。このように、大谷に対して異なる攻め方を徹底することで、ダルビッシュは完全にリズムを掴んでいく。
大谷との対戦における球種と結果 |
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1打席目 |
2打席目 |
先発の冷静さ
7回、試合中にドジャー・スタジアムのファンからボールが投げ込まれる異常事態が発生したが、ダルビッシュは冷静にその後も無失点を維持。先頭打者には四球を許したものの、その後の3人を打ち取った。ダルビッシュのマウンドでの冷静な判断力が試合を決定づけた瞬間だった。
パドレスの打線が支える
試合は終盤、パドレスが逆転を狙うドジャースに対して圧倒的な打撃陣を見せつけた。特に、5番・J.メリル(21)と6番・X.ボガーツ(32)のホームランが試合を決定づける重要な得点となった。
パドレスの得点内訳 |
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イニング |
2回 |
7回 |
7回 |
9回 |
9回 |
パドレスは合計10点を奪い、チーム一丸となってドジャースを圧倒。ダルビッシュもその流れに乗る形で、見事なピッチングを披露した。
まとめ
今回の試合においてダルビッシュは、大谷との対戦を完璧に制限し、充実したピッチングを見せたことが評価される。チーム一丸となった戦いが結果を生むことを証明した試合であった。次戦の本拠地サンディエゴへ気持ちを切り替え、さらなる勝利を目指す。
参考リンク
- MLB公式サイト: MLB.com