高山善廣が、7年4カ月ぶりにファンの前に姿を現しました。日時は2024年9月3日、東京・後楽園ホールで開催された「TAKAYAMANIA EMPIRE3」大会において、彼は特別ゲストとして登場しました。頸髄完全損傷の大ケガとの不屈の闘いを続けている高山がリングに戻る姿は、会場のファンにとって感動的な瞬間となりました。
高山の7年4カ月の軌跡
高山善廣は、2017年5月4日のDDT大阪・豊中大会でのリング事故により頸髄を損傷しました。以来、彼は長期間にわたりリハビリを続けてきました。ファンの前に姿を見せるのは、この大阪のリング以来初めてのこと。
年月 | 出来事 |
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2017年5月4日 | DDT大阪・豊中大会での事故発生 |
2019年8月26日 | 「TAKAYAMANIA EMPIRE2」開催 |
2024年9月3日 | 「TAKAYAMANIA EMPIRE3」で7年4カ月ぶりに登場 |
大会のハイライトと感動の瞬間
この日のメインイベントは高山の盟友、鈴木みのる(56)と柴田勝頼(44)が出場し、27分18秒の激闘を繰り広げました。試合後、鈴木はマイクで来場者へ感謝の言葉を述べ、その後「今日のスペシャルゲストは高山善廣!」と絶叫しました。
入場テーマの「DESTRUCTIVE POWER」が流れる中、車椅子に乗った高山が場内に姿を現し、ファンからの「高山」コールが響き渡りました。全てのレスラーたちは彼のためにロープを外しリングの上へ高山を迎え入れました。
鈴木との涙の抱擁
高山と鈴木の再会は、観客の情熱をかき立てました。鈴木は感情が高まり、涙を流しながら高山と抱擁を交わしました。この特別な瞬間は、多くのファンにとって忘れられない光景となりました。
高山の言葉
高山は、その後マイクを向けられると、観客へ向けて「みんな、どうもありがとう」と感謝の意を表しました。そして、「行くぞ〜! NO FEAR〜!」と叫び、ファンの大歓声に包まれました。バックステージでは、「本当は立ち上がりたかったけど、これだけ盛り上がったのはうれしかった」と本音を漏らしました。
今後の目標
高山は「まだ自分の足でリングを降りてないので、また立てるようになって戻ってきたい」と強く話し、再びリングに立つ日のために努力し続ける決意を表明しました。また、鈴木と柴田の激闘に対して「もったいないくらい、ありがたいです」と感謝の意を示しました。
競技成績一覧
この日行われた「TAKAYAMANIA EMPIRE3」での全試合結果は以下の通りです。
試合 | 勝者 | 敗者 | 結果 |
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ハードヒットvsハードコアマッチ | 鈴木秀樹、葛西純 | 佐藤光留、植木嵩行 | 9分50秒 ダブルアームスープレックス |
帝王降臨 | 里村明衣子 | シン・髙山善廣 | 7分56秒 スコーピオ・ライジング |
チーム300キロ対決 | 秋山準、石川修司、松本浩代 | 井上雅央、橋本千紘、優宇 | 17分52秒 片エビ固め |
セミファイナル・タッグマッチ | 丸藤正道、男色ディーノ | 浜亮太、菊タロー | 10分52秒 リップクロス |
メインイベント | 柴田勝頼 | 鈴木みのる | 27分18秒 PK |
高山のリハビリと支援活動
高山のリハビリは非常に厳しいものでしたが、彼はその過程で多くの人々の支援を受けてきました。ファンからの募金やメッセージは彼にとって大きな励みとなり、これからの活動に向けた原動力となっています。高山は「皆さんの応援があったからこそ、ここまで来れた」と感謝の気持ちを表しています。
リハビリの進捗
高山は、今後も一歩一歩前進していくことを誓っています。彼は、リハビリの状況を「少しずつ良くなっている」と語り、将来的には再びリングに立つことを目指しています。この意志の強さは、多くのファンに希望を与えています。
さまざまな逆境を乗り越えて、再びファンの前に帰ってきた高山善廣の姿は、プロレス界にとって特別な意味を持つものでした。彼の今後の活動が注目される中、ファンからのさらなる支援が期待されます。